Autumn Breeze

日常やモンハンのことを綴っていきます。

【お絵かき】手描きのポスター制作4

 

睡眠時間4時間で、ねむねむな神威です。こんばんは。早めに寝たいので先にブログを書いておきます。

 

【前置き】

1枚目のポスターが終わったので、2枚目に取り掛かります。

本日貼り出しのため、制作から貼るまでの猶予は約15時間でした。その内の5時間は睡眠と食事に充てたため、実質制作時間は約10時間となりました。

なので、いかに「短時間で作りました感」を出さないかを念頭に置きつつ、作業をしました。

 

0.ポスターを描く本

ほねほねザウルス (8) ティラノ・ベビーのオニたいじ! ?

ほねほねザウルス (8) ティラノ・ベビーのオニたいじ! ?

ほねほねザウルス (9) まぼろし山のほねほねキング

ほねほねザウルス (9) まぼろし山のほねほねキング

ルルとララとは打って変わって、今度は男の子向けの本のポスターを作成します。大きさは、A3を2枚貼りつけたA2サイズです。

 

1.紙の貼り合わせ

貼り合わせた紙

こちらは色鉛筆を使わないので、あらかじめ紙をくっつけておきます。糊ではなく両面テープを使うことで、接着面が安定し、紙の段差を最低限にすることができます。扱いも糊より簡単なので、色々な幅のものを持っていると便利です。

 

1.準備するもの

絵の具と筆

今回は水彩で描きます。オニたいじ!?の表紙にある背景を使うので、まずは緑系の絵の具を用意します。以前ヒーリングアートを作った時に緑系の絵の具を多種購入していたため、バリエーション豊かです♪

筆は各色に合わせて用意します。長らく使っていなかった&保存が雑だったので、筆先が曲がっていますね…(汗)

 

2.下書き

緑で下描き

明るさが一番高い黄緑色で下書きをします。

鉛筆で下書きすると、絵の具を乗せた際に黒く濁ってしまうため、直に絵の具で描いていきます。こってりと塗る水彩画でないかぎりは、あまりしない方法だと思います。(ちなみに私の描く水彩画は、こってりのレベルが尋常じゃないです…笑)

 

3.色分け

多種の緑で色分け

黄緑・緑・灰緑・青緑の4色で、あらかた描き起こしをしていきます。

草原は横タッチ、波は縦タッチ、草は点描っぽく、岩は短いタッチを重ねて区別を付けつつ、それぞれの領域を確定させていきます。境界線が残っていても後でどうにかなるので、ここでは「どこが何なのか」をはっきりさせることに重点を置きます。

 

4.塗り固め

緑で統一

 全体の雰囲気が統一されるように、「カドミウムグリーンディープ(深緑)」という絵の具1本で、白い所がなくなるまで色を重ねます。

下の色が透けて見えるため、薄く見える部分もありますが、チューブから出したものを、一切水に溶かさない状態で乗せています。水彩画の良さである「濁り」が出てしまうのがあまり好きではない(見るのは好き)ので、水彩絵の具を使う時は常にこの手法で描いています。

なので、内緒の話ですが…1枚のポスターに300円分ぐらいの絵の具は乗せていると思います。

↓おまけ「カドミウムグリーンディープ」の色味

http://www.gazaiyasan.com/shopdetail/044004000036/

 

5.緑以外の色味を乗せる

青や黄色を追加

先ほどまでの工程で緑の仕事はほぼ終了したので、いよいよ他の色を乗せていきます。

ここでは波の青・木の茶・岩の黄土色・煙(?)や建物の灰を追加しました。緑で曖昧になっていた全体像が、くっきりと浮き出てきたかなと思います。

 

6.魔法の色「白」と「黒」

(かなり大事な部分なのに、写真撮り忘れましたorz)

ここまで、チューブから出したままの絵の具で描写しているため、あまり凹凸がわからない絵になっています。

青や黄色を追加の白黒画像

白黒にするとこの通り。境界線がよく分からないです。

なので!

前後関係や質感を出すために、裏ワザを使います。

それが、「白」と「黒(セピア)」を使うという方法です。

「白」は物の中で光が当たっているところ(主に上部)に使い、「黒(セピア)」は物の影になっている部分に使います。

こればかりは流石にチューブから直だと色が強いので、少しだけ水に溶かして使います。下の色を少し明るく・暗くするぐらいの濃さだと良いです。

 

 

~ここで、絵の具を乾かすために4時間睡眠をとりましたzzz~

 

 

7.上に乗せる絵を下書き

トレペにほねほねグリフォン

朝になって、フレッシュな気持ちで再開です!

背景が完成したので、上に乗せる「ほねほねグリフォン」の下書きをします。鳥系大好きなので、40分ぐらいで描くことができました。

背景に直接下描きしてしまうと表面が黒くなってしまうので、トレーシングペーパーに描きます。

これを背景の上に重ねるのですが…

真っ黒トレペ

グリフォンの後ろを塗るには面積が多すぎなので、制作2の時にちょっと触れた「鉛筆でごりごりしただけの真っ黒なトレペ」を使います。

 

8.描き写し

トレース作業

グリフォンの下に先ほどのトレペを挟んだものをマスキングテープで固定し、上からシャーペンでなぞります。

グリフォンの上に描いてあるウネウネの線は、今回が初の試みになるギミックです。

 

9.本描き

白で描き起こし

 白の絵の具で、鉛筆の跡を頼りに線を起こします。

下の背景はすでに乾いているので、少しだけ水に溶いて使います。

 

ほねほねグリフォン完成!

 完成!カッコいいっ!

 

10.レタリング

本のタイトルをレタリング

ルルとララよりも文字情報が多い&水彩なので、へたくそ具合に磨きがかかっております(苦笑い)

背景と干渉しないように、白で縁取りをしました。フォトショップだったら簡単綺麗なのにっ!と涙目になりつつ描きました。

 

11.完成!!

ほねほねザウルスのポスター完成!

仕上げてから分かったのですが…

滅茶苦茶ごちゃごちゃしてる!!

各タイトルは違う色の方がよかったかなぁと思いつつ、まあまあ満足な仕上がりになりました。

ここで明らかになりますが、ギミックは「めいろ」です。このほねほねザウルスシリーズの中にも迷路はあるのですが、それより2段階ぐらい難しくしてあります。ぴょこたんで育ってきた、自称「めいろ魔人」が本気を出した結果です(笑)

 

 

12.貼り出し

図書館

 ポスターを張り出す図書館です。すでにクオリティの高いポスターが13枚ほど飾られておりました。私はもちろん、最後の貼り出しです。

当番の方が待機していたので、他のポスターと同様、木枠にとめていただきました。

 

1枚目のポスター

ルルとララのポスター

 

2枚目のポスター

ほねほねザウルスのポスター

 こうやって張り出されると、絵が多少アレでも見栄え良く見えるものですね。「絵の魅力は額縁によって左右される」と言う人がいるのも頷けます。

ちなみに。1枚目が約18時間、2枚目が約10時間です。

 

【まとめ】

これにて一連の「ポスター制作」は終了です。

一度に女の子向け・男の子向けのポスターが描けたのは楽しかったです♪

「ブログに載せるぞ!」と思うと、ひとつひとつの作業を意識してすることができるのと、記憶にも残るので、良いものが作れる気がするんですよね!

それと、これを見て「お、私も絵を描こうかな!」と思っていただけると嬉しいのと、「こんな絵が描けるんだぞ!」ってドヤ顔できるのが良…おっと誰か来たようだ。

 

次は6月に新刊が入るので、その時にまたこんな感じで制作過程を書いていきたいと思います。